大人は汚くて、卑怯で、体裁ばかりを守る生き物。

   もう信じない。裏切られたりしない。




   そう堅く胸に刻み、俺達は最後の1年を3Dの教室で過ごした。

   だけど、大嫌いなその大人という生き物に、自分自身も日々なりつつある、18歳という子供でもなければ、大人でもなかったあの当時。

   現実が苛立ちを生み、何かに反発したくなるような衝動に駆られ、喧嘩なんて日常茶飯事で。

   そんな光景や、そんなどうにもならない歯痒い一人一人の見え隠れする想いを、バカ騒ぎする教室の一番後ろの席から

   俺はいつも静かに、そして冷静に耳を傾けていたのかもしれない。




     
   現実と矛盾だらけの気持を抱え

   俺達は卒業した。




     
   誰も居ない、放課後。

   静まり返ったオレンジ色の教室。

   落書きは相変らず。



     
   
   そこには、あの当時、見え隠れしていたモノが

   そのままココで、受け継がれているかのように、当時と同じ香りが漂っていた。

 






    
   
不実、不確実 B








     

   静 「沢田先生」

   慎 「……。」

   静 「沢田先生?」

   慎 「え。」

   静 「ハイ、どうぞっv」

   慎 「あ……どうも。」




     
   差し出された瓶に、グラスを差し出すと、トクトクと音を立てて注がれるビール。

   何度目かのソレにまた口を付けると、前に席に座る女性教師が微笑みながら言った。




     
   静 「どうしたんですか、ボーっとして?」

   慎 「…別に。」

   静 「あ、生徒達が保健室に来ないから落ち込んでたり?」

   慎 「ハ?」

   静 「気にしないで下さいねっ」

   慎 「はぁ。」

   静 「ほら飲んで飲んでv今日は沢田先生が主役なんですよ。」

   慎 「主役ねぇ。」

   静 「エエ、歓迎会なんですから。」

   慎 「て言うか…」

 



     
   コイツら誰一人歓迎なんてしてねぇよ。





     

   静 「ハイ?」

   慎 「いえ、何も。」
 


 
     
   いい歳した大人た達が上司に媚びる光景を遠目で見ながら、

   広い広いテーブルの一番端に座る本日の主役は、静かに煙草に火を点け、溜息交じりの煙を大きく吐いた。

   周りに気に入られるように振る舞い、ご機嫌をとる事が、本来なら新人のやるべき事なのだろうが、

   そんな気持は毛頭ない。



 


     
   猿 「とくに、3Dの連中!アレはゴミだなっ、ゴミっ!」





     
   その通りですと言わんばかりに、猿渡の熱弁に大袈裟に相槌を打つ周りの教師達。

   俺達の頃もそんな風に言われ、飲み会の席の話しのネタにされてきたのだろうと思うと、

   何故、俺が今この場に居なくてはいけないのかと、頭を抱えてしまう。



 
     

   この空気に吐き気がする。





     
   苛立ちを押さえる為に髪の毛をクシャリと掻き毟しる。

   この癖は高校の時から変わらない。



 


     
   ―――俺も成長していないという事だろうか。





 
 
     
   白金学院に赴任して4日目。『まだ沢田先生の歓迎会してないですよね、是非やりましょう、校長!』

   ワザワザそう切り出したのは、隣デスクに座る数学教師、山口久美子、その人だった。

   あの日、彼女の耳元で囁いた言葉に「俺には拘るな」と意味を深く込めたつもりだったが、

   どうやらソレは伝わってなかったようだ。

   何故なら相手からは、俺の不機嫌なオーラーとは全く比例するであろう、満面の笑みをプレゼントされてしまったのだから。






     
   だか。





     
   その言いだしたハズの山口久美子。

   歓迎会に現れず。



     
   主のいない席には、手がつけられていない料理と、

   新更のグラスがポツンと置かれたまま。







     
   ―――あの野郎。







     
   慎 「アホくさ。」

   静 「え?」







     
   首を傾げて問う藤山を軽く無視して、上着と荷物を持って猿渡の傍に歩み寄る。

   何を思ったのかソコにいた教師達全員が身構えたから、思わず苦笑いが零れた。




     

   俺は怪物か何かかよ。






    
   慎 「校長、急用が出来ましたので先に失礼したいのですが。」

   猿 「ハ?」

   鷲 「ちょっ、だってキミの歓迎会だろっ!」

   慎 「ココもう時間ですよ。2件目、いいスナックでも行くんでしょう?」





     
   腕時計の時刻を指差しながら、ニィと意味ありげな笑みで小さくそう言ってやれば、揃って鼻の下を伸ばす面々。

   相変らずの分かりやすいその単純な性格に、今のこの場だけは感謝した。






     
   猿 「ま、まぁ、ソレなら仕方ない、うんうん。時間も時間だし。 ネェ、鷲尾先生?」

   鷲 「そ、そうですね。では沢田先生、気を付けて。」

   慎 「失礼します。」




 

     
   去り際、目が合った藤山が意味ありげに笑い、皆からには分からぬように小さく手を振る。

   彼女のその口元は、「中々、やるじゃない」と言っていようで、俺は鼻で笑って返してやった。



 
     
   ―――当然と。
















 





     
   チカチカ光るネオン街を、疲れた足取りで一人暮らしの自宅マンションに向かって歩を進める。

   ネオンで華やかに染まった町並みには、世代に関係なく、夜の街を楽しむ人を映し出す。



   この街では星というもは存在しないのだろうか。

   久しく見上げた夜空には、小さな光ですらそこには存在せず、出るのは疲労感からくる溜息ばかり。





   
   耐えられそうにねぇな。

   センコウの仲間入りなんて。

 



     
   ポケットから取り出した携帯画面に映し出された、川島菊乃という名と、その人の番号。

   近いうち連絡しようと心に決め、携帯を閉じ直し顔を上げる。




     
   その時だった。

   数メートル先にいる人に気付いたのは。



 
 

     
   ジーンズ姿にTシャツ。

   二つに結ばれた髪の毛。

   そして眼鏡。

 


     
   ―――あの女は




     

   慎 「ヤマ…グチ?」





     

   気味が悪いほどに、ニヤニヤ笑う五人のチンピラ風の男達と山口の姿。

   不釣合いなその光景に俺は首を傾げる。

 


   一緒いる男達は………ツレではなさそうだな。

   かと言ってナンパにもみえねぇし。

   あんな女、引っかけるもの好きもいねぇか。






     
   ほんの少し考えれば理解出来た。

   絡まれているのは一目瞭然なわけで。

   両側から図体ばかり大きい男達に肩を組まれ、泣いているのだろうか…

   ココからでは彼女の表情は見えないが、俯いているのだけは分かる。

   そんな光景に、人は誰一人立ち止まる事はせず、見て見ぬふりをして、その場を足早に通り過ぎだけ。







     
   ―――厄介なものを見てしまった。







     
   慎 「面倒くせぇ。」







     
   けど。

   あれでも一応女だし。






     
   今日一番の大きな溜息を一つ零し、その場に近付こうと足を一歩踏み出す。

   だが、その瞬間、俺は目を疑う光景を目の当たりする事になるのだ。









 
     
   ドサッ。






     





   久 「きたねぇ手で、あたしに触んじゃねぇよ。」




     


   ――え。






 
     

   彼女の肩から、崩れるようにして地面に落ちた二人の男。

   それに驚き、訳も分からなくもう二人の男が彼女に襲いかかったが

   彼女は羽のようにヒラリとかわすと、己の拳を男達の腹に目がけて放ったのだ。



 
     
   それは一瞬の出来事。

   一人の男に対し、放った拳は

   たった一発。






     
   ―――みぞおち―――

 




     
   『 わ、わかった!わかったからっ!し、白金の生徒にもう手出したりしねぇよっ!! 』



     

   残ったリーダーらしき男は、アタフタとソレだけを言い残すと、

   腹を押さえて未だ苦しそうな仲間を引き連れてさっさとその場を後にした。







     
   久 「よいしょっと。」




 
     
   何事もなかったように、地面に落ちた自分の鞄を拾い上げパンパンと音をたてて埃を払う。

   それは、まるで一度や二度の事ではないかのように、慣れた手つきで。




 


     
   『 3Dの中にアイツの授業サボるようなヤツはいねぇゼ。』


 

     
   へぇ。


 
 


     
   慎 「こういう顔があったとはな。」



 
     


   安堵感と何処か達成感の空気が漂う、一人残された彼女の背後に歩みより、そう囁いてやるとその空気は一変し

   大きく身体を震わせた彼女の背筋が緊張感を帯びてピンと伸びた。

 




     
   慎 「歓迎会はフケといて、センコウが堂々と街中で喧嘩かよ?」





     
   その静かな問いかけに、声の主を確かめるべく恐る恐る振り返る。

   見下ろすような形で目が合った彼女に、嫌味な笑みを作ってみせた。

   眼鏡の奥にある瞳はみるみる大きく開かれ、驚愕を隠せない様子で口をパクパクとさせる。

 



     
   久 「さ、さ、さ、ささささ、沢田先生っっ!!!??!」

   慎 「…。」

   久 「よ、良かったぁ〜せ、せ、生徒かと思ったぁぁっっ!」

   慎 「問題はソコかよ。」
  

     
   久 「狽ヘっ!な、な、なんの事かしら?おほほほ;」


     
   慎 「ばかじゃねぇの。」

   久 「う。。。」



     
   慎 「普通に喋れよ。コッチも普通でいかせて貰うから。」




     
   普通という言葉に彼女が反応しその笑顔が歪む。

   今、目の前にいる人の脳内では、グルグルときっと色んな思考が急速なスピードで駆け巡っているのだろう。

   そして、諦めたたように溜息を一つ吐くと、ようやく重い口調で彼女が言った。




 
     
   久 「み、見てたの…か?」



 
     
   慎 「さぁ?」

   久 「え?あ、そうなのーっv(ホッ)」

   慎 「で、誰?今の。」


     
   久 「高校生に薬とか売ってる売人だよ。しょうがねぇ奴等だ…ったく。」


    
   慎 「へぇ。」

    久 「狽ト!?やっぱりお前見てたんじゃねぇかっ…て、あわわ。」




     
   思わず出てしまった素の言葉に本人が驚き、モゴモゴと慌てて口元を抑える。

   それが普通ってことなのだろう。




     
   てか。

   馬鹿か…コイツは。




     
   慎 「うるせぇよ。」

   久 「う。。」

   慎 「それで、お前が?」

   久 「し、仕方ねぇだろ。可愛い教え子の為なんだから。」



     
   慎 「あんた…。」

   久 「?」

   慎 「変わってるな。」

   久 「よく言われる、テヘv」

   慎 「褒めてねぇよ。」

   久 「ムッ…お前嫌なヤツだな。」

   慎 「別に好かれたかねぇよ。」



 

     
   思ってはいたが、やっぱりコイツは変わってる。

   赴任して4日目だが、彼女の変な言葉遣いも、教頭や校長に一人食って掛る姿も、少し他の教師とは違うと薄々感じていた。





   『 無関心に見える人間ほど、周りに耳を傾けている人間はいない。』

   どうやらソレは、本当に当たっていたらしいい。





     
   だが、実際、俺には関係のないこと。

   変わっているといっても所詮センコウはセンコウなのだ。

   俺の一番嫌いな生き物。



     
   職員室は俺の居るべき場所ではない。

   関わるなんてごめんだと、俺は保健室に閉じこもる日々を赴任してから送っている。



 


     
   慎 「喧嘩、何でそんなに強ぇんだよ?」

   久 「そ、そ、それはっっ」

   慎 「…。」

   久 「か、格闘技のビデオとか見てっ……」

   慎 「………。」

   久 「です;」



 

     
   格闘技ねぇ。

   確かに見てそうなタイプだけど。





     
   久 「きょ、今日は悪かったよっ」

   慎 「ハ?」

   久 「言い出すだけ、言い出して…」

   慎 「まったくだゼ。余計なことしやがって。」

   久 「余計ってことはねぇだろっ」

   慎 「俺にとっては余計なんだよ…って、オイ聞いてんのかっ?」

   久 「あっ、うん、ちょっとココで待っててっ」

   慎 「えっ?ちょっ、オイ!」



 
     
   人の話しは最後まで聞けと習わなかったのだろうか。

   それでも教師かよ。



     
   傍にあったコンビニに何かを思いついたように、慌てて入っていく。

   仕方なく暫く待っていると、袋をぶらさげた彼女が戻って来て言った。




     
   久 「ハイ。」

   慎 「何コレ?」

   久 「まぁ、歓迎会の続きってことで。」




     
   手渡されたのは、冷えた缶ビール。

   俺のお祝いってことなのだろうか。





     
   慎 「ばかじゃねぇの。」

   久 「ばかとは何だ、バカとは!」

 
     
   慎 「第一」

   久 「ん?」




     
   慎 「誰も俺のことなんて歓迎してねぇよ。」




     
   久 「誰がそんなこと言った?」

   慎 「普通わかんだろ。元3Dなんだし。」

   久 「ふーん。そんなもんかぁ?」



     
   慎 「けど、コッチもセンコウの仲間入りなんてやっぱり耐えられそうにないしな。」

   久 「辞めるってことか?」

   慎 「川島には適当に言うつもり。」

   久 「ふーん。そうか。」

   慎 「だから意味ねぇわけ、コレ。」



 
     
   渡された缶ビールを、本人に返そうと差し出す。
 
   彼女はソレを無言で見た後、視線を俺に戻した。

 


     
   久 「少なくとも」

   慎 「?」

   久 「あたしは歓迎してたけどな。」

   慎 「ハ?」




     
   久 「3Dの希望の光だし。」

 



     
   ビシッと、俺に向け真っ直ぐ指を差して笑った彼女。

   「アイツらはアタシの夢だ」そう付け加えると、俺を無視して開けた缶ビールに口をつける。


 


     
   慎 「ばかじゃねぇの。」

   久 「ん?」

   慎 「アイツらに夢見るなんて。」

   久 「そうか?」


     
   慎 「あのクラスに希望なんて、何もねぇよ。」

   久 「…。」

   慎 「ソレは俺が3Dだったらからよく知ってる。」



     
   久 「ぷっ」



 
     
   それまで黙って聞いていた彼女が笑い出した。

   クスクスと何がおかしいのだろうか、ただ笑い続ける。


 

     
   ――バカにしてんのか、こいつは。

   そう思うと、何故かコイツにこんな話しをしてしまった自分にも無性に腹がたってきた。


 

     

   久 「悪ィ、悪ィ。続けて。」

   慎 「ばかにしてんのかよ。」

   久 「違う違う。いや、お前も同じだなぁと思って。」

   慎 「同じ?」

   久 「校長や教頭とかと言うことがさ。」


 
 
     

   !!?っ



     


   何故なんだろう。

   彼女のまっすぐな瞳は何処か居心地が悪い。

   何でも見透かされているような気持に襲われる。




     

   ―――この女一体
 
 


     

   久 「だから以外だったよ。」

   慎 「勝手に言ってろ。」





     
   久 「あたしは、あいつらの為なら何だってやるよ。」




     


   教師はみんなそう言うんだよ。

   俺はそういう言葉を簡単に使う奴が一番嫌いだ。

   だから、大人になった今も、口先だけの約束は絶対しない。



 

 
     
   コイツとこれ以上喋る意味なんてねぇ。

   どうせ辞めるんだ。




 
     
   慎 「悪かったな。」

   久 「?」

   慎 「希望の光がこんな人間で。」

   久 「…。」

   慎 「だから、あいつ等にも、そんなもんねぇよ。」





     

   ――都会の空に星がねぇみたいに―――







     
   最後にそれだけを言い、今度こそ俺は手にもった缶を彼女に強引に返す。

   「じゃあな」と彼女の傍を通り過ぎ、歩を進めたが、またそれを止めたのは彼女。

 
     
   そう。

   山口の言葉に不覚にも俺はまたもや耳を傾けてしまったのだ。






     
   久 「お前、ホントにバカだな。」




 
     
   振り返ると彼女は空を見上げていた。

 






     
   久 「ちゃんとそこにあるじゃんか。」


 

     
   夜空に向けて白く細いひとさし指を突き刺す。
   
 



 

     
   久 「見えるもんも見えなくなったら、終わりだよ。」

   慎 「…。」

   久 「ただ、見えるもんも、見ようとしねぇだけだろ?」

 




     
   ―――星はちゃんとそこにある。






    

    久 「じゃ、また明日。沢田先生。」



 

     



   ポンと肩を軽く叩くと、クルリと反対方向に彼女が去って行った。

   小さくなっていくその背中を俺は暫く意味もなくただ見つめていた。

 

 
     
   煙草に火を点け、クシャリと髪の毛を掻き毟る。

   人の言葉に左右されたのは久しぶりのことだった。






     
   本当に見えるのだろうか。

   俺はもう一度空を見上げた。

 
















     


   ■■■







   次の日



     

   朝の職員室。廊下にまで響き渡るほどの怒鳴り声と

   何かに脅える小動物のように、小さくなる教師の情けない姿。




 
   猿 「やーまーぐーちー先生っっ!アナタ昨日は何してたんですかっ、連絡一つもよこさないでっっ!」

   久 「い、いや、そのぉ…」



 
     
   俺はいつも通り、静かに自分のデスクについた。

   藤山が、「昨日はどうも」とマグカップをデスクの上に置いた。

   そのコーヒーにひとくち、口をつけ、いつものように必要なものだけを持って職員室を後する。





      
     
   ―――俺には関係ない。






 
    
   慎 「……。」

   静 「沢田先生、どうかしたんですか?」




 
     
   ドアのノブを握ったまま、立ち止まっている俺に声がかかる。

   その声で、職員の視線が俺に注がれるには十分なわけで。


 





     
   ―――めんどくせぇ。




 
     
   クルリと振り返り、猿渡のデスクに向け歩み寄る。

 



     


   この借りはいつか絶対返して貰うからなと、心に決めて。





 
     

   慎 「校長。」

   猿 「なっ、なんですか?!急に?!」

   慎 「僕、言いましたよ。」

   猿 「ハ?」

   慎 「山口先生は腹痛で、参加出来ないって。」

   猿 「ふ、腹痛ー???」

     
    
   慎 「じゃ、そういうことなんで。」




 
    
   簡潔にそれだけを言い残し、今度こそ職員室を後にした。












     
   保健室まで続く廊下。

   バタバタと慌しく駆けて来る足音。

   振り返らずともその主は理解出来た。




     
   慎 「何?」

   久 「ありがとうなっ」




     
   振り返らない背に目掛けて、バカでかい声で礼を言う相手。

   やっぱりコイツ、変わってる。

 

 

     
   慎 「別に。お前の為じゃねぇし。」

   久 「ふぅん♪」

   慎 「まぁ、お蔭で昨日は…」

   久 「へ?」

   慎 「面白いもん見れたし。」

   久 「狽ヘっ!(忘れてた…)汗」


     
   慎 「希望の光が教室で待ってんぞ?」

   久 「う、うるさいっ!わかってるよ!」


 
 

     
   再び歩き出した足は何故か何処か軽かった。

 
 

     
   ―――辞めるのはいつでも出来るし。








     
   もう少し白金の第二の生活を味わうのも悪くないかもしれない、と

   保健室に向かう道中、誰に向けるわけでなく、俺は一人小さく笑った。








     

   NEXT









     
   あーーーーっ、早く恋してくれーー!!(長)

   てか、ココまでドラマとごちゃまぜしちゃうと、
   書いてる本人も、何書いてるのか分からなくなってきた。←殴

   あと、黒も今回引っ張り出したいんだよねー♪
   でも、結城君は出すかはわかりません(爆)

   さぁて、続きをどうっすかのぉv








     
 

 


  
  
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