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  ひどく頑丈 それでいて臆病な恋をした。
 
 
 
  
  踏み切ることがままならない。
  
  やりたいようにいかないのはあの女が只者じゃないから。
  
  昔から何にでも捨て身になれたはずなのに臆する自分が、ここにいる。
 
 
  けれどもし、あいつがただ普通の出来た先公でしかなかったなら?
  
  俺はずっとただの生徒でしかなかったはず。
 
 
 
  思い出した。
 
 
 
  こいつはこーゆー女。
  
  いつでも自分にだけは嘘がつけない
  
  真っ直ぐ過ぎる女。
 
 
 
  きつく握りしめていたこの想いに、今、ピリオドを。
 
 
 
 
 
 
   手のひらの幸せ 
 
 
 
 
 
 
  ふと気付けば、卒業してから数え切れない月日が流れていた。
  
  甘えられるものも頼れるものも日々限りなく減ってゆく。
  
  自分の手で確かなものを探り当てては見つけてゆく毎日だけどそれはそれで、悪くない。
 
 
  
  あいつとは相変わらず。
  
  距離は縮んだのか、だとしたら何ミリ位なのか、その程度。
 
 
 
  けど、それさえ別に悪くないと思ってる。
  
  俺だっていつまでもこのままでいるつもりは到底ないけど
  
  ――たぶん今はまだ時期じゃないから。
  
  大体、あいつに惚れた時点で長期戦になることくらいは覚悟の上。
  
  こんな自分がいることを、自分がいちばん信じられない。
 
 
 
 
  「・・?」
 
 
  マンション近くの小さな公園。
  
  夕日も落ちかけたこんな時間に子供の姿はない。
  
  それとなく覗いてみるとベンチに座る人影を見つけた。
  
  思わず息をつく。こんな自分も無意識のうち。
 
 
 
  「・・・・おい」
 
  「!」
 
  
  後ろから呼びかけると、そいつは威勢良く振り向いた。
 
 
  「さわだ!?何やってんだおまえっ」
 
  「そりゃこっちのセリフだろ」
 
  「あ・・そっか・・・そりゃそうだよな」
 
  「おまえは何やってんの」
 
 
  何故か目を泳がせてる。
 
 
  「えっと さ、さんぽ かな?」
 
  「・・・仕事帰りに?」
 
  「え゛」
 
  「なんか顔色悪いし」
 
  「!」
 
 
  驚くあいつ。
  
  額にはうっすらと汗が見えた。
 
 
  「な、なんでわかるかなぁおまえは・・」
 
  「どうした?」
 
  「大した事ないよ 足捻っちゃって歩くのがちょっと辛いだけ」
 
  「は?なんでまた」
 
  「いやさ、チンピラにからまれた女の子助けたんだけど、その時の蹴りが急所外しちゃって」
 
  「・・・・」
 
  「ははは あたしも体が鈍ったかなぁ」
 
 
  相変わらず無茶する奴。
  
  あっけらかんと笑うその顔に思わず深い溜め息がこぼれた。
 
 
  「あ、でも大丈夫っ もう少しここで休めば」
 
  「行くぞ」
 
  「へ?」
 
  「俺んち ・・手当てくらいしてやれるし」
 
 
  あいつは一瞬驚いた様子で、右手をぶんぶんと横に振る。
 
 
  「バカ いいよっ!何言ってんの!」
 
  「あのな、おまえんちよりずっと近いだろ すぐそこだし」
 
  「そっ、そんな大袈裟なもんじゃないって」
 
  「・・・じゃあなんで座り込んでんだよ」
 
  「え? いや、これは」
 
  「少しは頼れっての 悪化するよりずっといいだろ」
 
 
  まだ何か言おうとしてたけど構わずに
 
  横に置いてあるあいつのカバンをすくい取ると黙って手を出した。
 
 
  「えっ・・と・・・ あ、ありがと」
 
 
  迷った目をウロウロさせながら、ゆっくりその手を取る。
 
 
  「歩けんの」
 
  「う、うん ゆっくりだけど」
 
  「掴まってていいから」
 
  「・・・おう」
 
 
  
  慣れない重み。
  
  おどおどしてたあいつの腕が歩き出すたびに少しずつ強く絡みつく。
  
  歩幅を合わせながら、ゆっくり、確実に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  「はぁ〜〜〜 着いた着いた」
 
 
  部屋に入ると、あいつはひょこひょこしながら離れていった。
  
  軽くなった左腕が少し物足りない。
 
 
  「うひゃあ すごい腫れてる 痛いはずだわこりゃ」
 
 
  ズボンの裾をまくりあげて捻った所をじっと見てる。
 
 
  「こっち向けろよ」
 
 
  戸棚を探って湿布を取り出すと、あいつの横に腰を下ろした。
 
 
  「い いいよ 自分で貼るから」
 
  「向、け、ろ」
 
  「・・・・はぃ」
 
 
  おずおずと差し出された足は確かにひどく腫れていて
 
  一体どんな捻り方をしたのか ・・もしかして。
 
 
  「おまえ、この足でかなり歩いただろ」
 
  「へっ」
 
  「そもそもなんでこんな所にいんだよ 学校からも遠いのに」
 
  「いや ちょっとその 用事があっ、てえ!!」
 
  「・・あ」
 
  「あ、じゃないよ!痛いっての〜〜〜」
 
  
  貼り難くて軽く引っ張った足。それだけで相当の痛みだったらしい。
  
  うっすらと涙を浮かべて腫れた部分を撫で回している。
  
  息をつきながら距離を縮めた。
  
  一瞬ビクついて顔を上げるあいつ。
 
  
  「なんだよ」
 
  「え、いや 別に」
 
  
  初めての反応だった。警戒でもするかのような。
  
  まるで隠してある些細な気持ちの断片が見透かされたような。
  
  それはそれで、都合がいいのだけれど。
 
  
  「・・足」
 
  「あ ご、ごめん」
 
  
  膝越しにさっきよりうんと近い俯き顔。
  
  再び差し出された足首を黙って手に取った。
  
  壊れ易いものを扱うように、なるべくそっと、足首を包み込む。
  
  腫れた部分をそっと指で撫でてみた。
  
  そこだけが熱くて、見た目よりずっと痛々しい。
 
  
  「さわだ?」
 
  
  その声に、無言のまま視線を流す。
  
  目が合うとあいつは慌てて俯きそれから逃れた。
 
  
  「・・・・・」
 
  
  時計の音が響く沈黙感。
  
  必要以上にゆっくりと湿布を取り出し丁寧に貼り付ける。
  
  貼り終わると、あいつはすぐに身を退いた。
 
  
  「あ、ありがとなー 助かったよ」
 
  「・・・なぁヤンクミ」
 
  「ん?」
 
  
  下を向いて裾を戻すあいつ。
  
  それが終わればすぐに立ち上がる事は明白だった。
  
  まるで早く自分の下から立ち去りたいとでも言う様にやけに、慌ててるから。
 
 
  「こっち向けよ」
 
  何を焦っているんだろう、俺は。
 
 
   「・・な、なに?」
 
  
  あいつは焦点の合わない瞳で言われるがままに顔を向ける。
  
  ――なんでそんな顔してるんだよ?
  
  今までに無かったその距離感にたまらず胸がざわついた。
 
  
  「!?」
  
  
  指を伸ばしていたのは、本当に無意識で。
  
  目を見開くあいつの頬を軽く撫でながら初めてその行為に気がつく。
  
  触れられている張本人は呆然としたままだったから
  
  一瞬はためらいかけた指がそのままあいつの頬をそっとこすった。
 
 
  「・・・や・・やめろ」
 
  「!」
 
 
  それは搾り出したような声で、けれど指を振り払うわけでもなく。
  
  どうしようかほんの少し迷った思考より先に触れていた指はどこか名残惜しい感触を残して離れた。
 
 
  「ヤンクミ」
 
  「・・も、もうおまえはっ 人をからかうのもいい加減にしろっつーの!」
 
  
  人の言葉を遮るようにあいつはそう言い放って
  
  目を逸らしながらまた少し後ずさりする。
 
  
  「ったく あたしがそんな冗談に引っ掛かるとでも思ってんのか?」
 
  「・・・・・それにしちゃ顔、赤いけど」
 
  「!」
 
  
  両手で隠すように頬を押さえる。
 
  
  「あっっったま来たっ!帰る!」
 
  「図星ですか」
 
  「―!?」
 
  「とにかく聞けよ 俺は」
 
  
  立ち上がろうとしたあいつの手を掴んだ。
  
  よろけてすぐそばに座り込む。
  
  これから肝心な事を言おうとしていたその瀬戸際であいつは俯いたまま
 
 
  「も、もう嫌なんだよ!おまえと居るとあたし ・・駄目なんだ!」
  
  
  訳の、分からない事を。
 
  
  「は?」
 
  「息詰まるのっ!苦しいんだよバカッ!」
 
  「・・・分かるように言え」
 
  
  相変わらず俯いたまま、ハーハーと息を切らして、やがてごくんと息を呑む気配。
 
  
  「あ あたし 教師失格かもしれない」
  
  
  掴んだままのあいつの手首。
  
  ぎゅっと固く拳を握り締めた感覚が伝わった。
 
  
  「・・・なんでそうなるんだよ」
 
  
  話の根本が掴めない。けれどあいつは黙ったまま、で。
 
  
  「!?」
 
  
  何が起こったのかよく分からなかった。
 
  いきなり涙目で睨まれたかと思ったらそのまま胸倉を掴まれて突然の勢いでそのまま頭を床に打つ。
  
  つまりあいつは俺の上に圧し掛かった状態で
 
 
  「――――おまえのせいだよ!!」
 
 
  喚き始めた。
 
 
  「・・・・・は?」
 
  「だからっ おまえのせいだって言ってんの!」
 
  「・・・」
 
  
  たぶん今の俺の顔はこの上なく呆然としているはず。
  
  訳の分からないまま自分の上に乗る女を見た。
 
 
  「おまえのせいで あたしっ ・・あたしはなぁ!!」
 
 
  なに なんで泣きそうなの。
 
 
  「せっかく しの、篠原さんが すっ 好きですって 言ってくれたのに」
 
 
  篠原?
 
 
  「なんで  ・・・なんでおまえが頭に浮かぶんだよ!!」
 
 
  ちょっと待て揺らすな。頭が整理できない。
  
  ――今、こいつなんて言った?
 
 
  「沢田の、アホーーーーーーー!!!!」
 
 
  最後に耳鳴りがするほどそう喚くと、胸倉を放して立ち上がる。
  
  バタバタと走り去る音とドアの閉まる音を床に乗ったままの頭で聞いた。
 
  
 
  
  「・・・」
 
  
  遠くなる足音が完全に聞こえなくなると部屋は静寂に包まれる。
  
  天井に顔を向けたまま髪をかき上げ目を閉じた。
  
  この状況の全てをすぐに把握するのは、非常に、困難で。
  
  まぶたの裏の記憶を辿って、約数秒。
 
 
  「あいつ 足・・!」
 
  
  ハッとして起き上がる。かばんは床に置かれたまま。
  
  すぐに後を追って部屋を出てもあいつの姿は見当たらない。
  
  あの腫れた足で全速力のまま走り去ったらしい。
 
 
  「・・・・・嘘だろ」
 
  
  苦笑いしながら呟いた後、すぐさま階段を下へと走り抜けた。
  
  マンションを出て左右を見渡す。
  
  考える暇もなくカンに頼ってさっきの公園の方角へと走った。
  
  もう夕日が落ちかける時間。周りはかなり薄暗い。
 
  
  「・・!」
 
  
  見つけた。
  
  地面にへたり込みそうになりながら公園の街頭に寄り掛かるあいつの姿。
 
  
  「おい」
 
  「 !?  さ、さわだ」
 
  「何やってんだよ」
 
  「だっ・・・だって・・・・足のコト忘れてて・・・ったぁ〜〜」
 
  「バカ」
 
  「ばっ、バカとは何だバカとはっ」
 
  
  顔を真っ赤にしてまた喚いた。
  
  かと思えばまた俯く。
 
  
  「あ、あたしここから1人で帰るから ほっといてくれ」
 
  「・・・」
 
  「それから その さっき言った事は、わす」
 
  「忘れろって?」
 
  「!」
 
  
  あいつは目を見開いて、数秒視線を合わせた後、気が抜けるようにへたり込む。
 
 
  「今日、もしかして俺に会いに来た?」
  
  立ったまま俺に、どこか情けない表情でそっと顔を上げた。
 
 
  「その 自覚しちゃったらどうしようもなくなって と、とりあえずおまえに会おうかと」
 
  「・・・」
 
  「ははっ でもあんなコト言うつもりは全然なかったんだ な、なんでだろ?」
 
  「・・・」
 
  「それにほら 来る途中に足も捻っちゃって」
 
  「・・・」
 
  「やっぱりさ、止めとけってサインだったんだよ きっと」
 
  
  言いながら笑う。
  
  どこか淋しげで似合わない笑顔。
 
  
  「・・・・・・・勝手に決めんなよ」
 
  「えっ?  あ」
 
  
  しゃがみ込みあいつのひじを引っ張って自分の肩に乗せた。
  
  そのままゆっくりと一緒に立ち上がる。
 
  
  「さ、沢田!?」
 
  「・・・」
 
  「い、いいよ 1人で歩けるからっ」
 
  
  街灯の明かりが灯った。
  
  沈んだ夕日。ひやりと吹く風。
  
  そっと踏み出す一歩。
 
  
  「沢田 あの」
 
  「・・・」
 
  「ご、ごめんなっ 変なこと言ってホント ごめ」
 
  
  言い終わらないうちに俺の両腕は、あいつを包んでいた。
 
 
  「・・ちょ・・・あの・・・ ぇぇえ??」
 
  
  戸惑いながら腕の中で必死に身じろいする。
  
  ――悪いけど、もう逃がす気はねぇよ。
  
  少しずつ腕に力を込める。
  
  あいつの動きが無くなるまでそうしてた。
 
  
  「さ、さわだ?」
 
  「・・・・・・おまえさ」
 
  「へ?」
 
  「つくづく、変な女だよな」
 
  「狽なっ」
 
  「・・・俺も負けちゃいねぇけど」
 
  「ど、どーゆー意味だよ」
 
  
  短い息を静かに漏らした。
 
  
  「こんな物好き、たぶん他にいねぇから」
 
  
  腕を緩める。鼻の先にあった匂いが離れてゆく。
  
  物言わずその顔をじっと見つめた。
  
  分けられた前髪から少しはみ出てた髪の毛をそっと払い除ける。
  
  少しビクついて大きく瞬きをするあいつ。
 
  
  「・・まだわかんねぇの」
 
 
  ごくんと、息を呑む音。
 
  
  「お、おまえ・・・・・まさか・・・・」
 
  
  遅ぇんだよ。相変わらず。
 
  
  「普通こっちを先に気付くもんだろ」
 
  「え?」
 
  「・・・どんだけ人が苦労して来たと思ってんだ」
 
  「そんな だって い、いつから!?」
 
  「少なくとも、おまえより何億光年も前から」
 
  「。。。う、うそだぁ」
 
  
  引きつった笑いをしながら頭に何かを浮かべてる。
  
  何か思い当たる節があったんだろう。
  
  ハッとしたかと思えば首を傾げまた考え込んだ。
 
  
  「・・それで?」
 
  「!」
 
  
  正面だけを見るしかないように、あいつの両肩に深く腕を乗せる。
 
  
  「どうすんの」
  
  
  意地悪いな俺も。
 
  
  「ど、どうすんの・・・って・・?」
  
  
  予想外のフライングに
 
  せめてものお返し。
  
  
  「さっきのあれ 告白にしか聞こえなかったんだけど」
 
  「!」
 
  「違うわけ?」
 
  「ち、ちち違う!! ・・わけでも、なく?」
 
  「どっちだよ」
 
  「だってあれは口が勝手にっ」
 
  
  んなの言い訳になるかよ。
  
  言っとくけど、もう何を言われても俺は
 
 
  「・・・離す気なんかねぇからな」
 
  「へっ??」
 
 
  肩に下ろしてた腕を曲げて、背中を引き寄せる。
  
  またしっかりと包み込んだあいつの体。
  
  こんな細い体であんな無茶ばかりしてきたんだな。
  
  ――ずっと守ってくれてたんだな。
  
  まだまだ役不足かもしんねぇけどこれからは自分に、そうさせてほしいと
 
  
  「沢田?」
  
  切に、思う。
 
  
  「あ、あのさぁ 公衆の面前でこーゆー事は その どうなのかと」
 
  「・・・誰もいねぇじゃん」
 
  「そーゆー問題じゃないの! はっ、恥ずかしいんだよあたしは!!」
 
  
  また腕の中で暴れ出す。
  
  なんとか抜け出そうと身をよじって
  
  けど本気なら、おまえはとっくにこんな束縛抜け出してるだろ。
  
  それはあいつのあの言葉が真実である証。
 
  
  「もう帰るっ! は、はなせってば」
 
  「1人で帰れると思ってんの」
 
  「家に電話すれば迎えが来るから!」
 
  「・・・・あぁ、でも」
 
  「なんだよ!?」
 
  
  ほんの少し腕を緩めた。
  
  至近距離でじっと視線を絡ませる。
 
 
  「おまえのカバン、俺の部屋にあるんだけど」
 
 
  しまったとばかりに目を見開くあいつ。
 
 
  「・・・・どうする?」
 
 
  口端を軽く上げた。
  
  目の前のあいつは悔しそうにキッと睨みつける。
  
  その見慣れた仕草が笑ってしまいそうなくらい愛しかった。
  
  ――言葉にする気は毛頭ない。
  
  そんな事をいちいち伝えてたらキリがないから。
 
  
  「でも あ、あたし おまえといると」
 
  「息が詰まる」
 
  「そ、そうだよ 苦しくて仕方なくなるんだ 駄目になる感じがする」
 
  「・・・俺も」
 
  「え」
  
  
  戸惑う間も与えずに、街灯に照らされた2つの影が重なった。
  
  乾いた感触を残したまま再び見つめ直す。
  
  軽く吐いた息が鼻にかかる距離。まぶたが微かに震えてる。
 
 
  「ずっと前から もう麻痺するくらいそうなんだけど」
 
 
  目を丸くして固まるあいつ。
 
 
  「でも ・・・・おまえがいないと死ぬかも」
 
 
 
 
   
  
  ひどく頑丈 それでいて臆病な恋をした。
  
 
 
 
 
  諦めようと思ったことは一度も無い。
  
  むしろ日々大きくなっていく揺るぎない気持ちだった。
  
  踏み出す事をどこかで臆してた自分は消え去り
  
  代わりに残ったのは、半端じゃなく打たれ強いこの男。
 
  
 
 
 
 
  口を開いて言葉を探してるあいつを、また腕の中に引き寄せた。
  
 
 
 
 
 
  今ここでこれだけは確信して言えるだろう。
  
  おまえが俺のことを嫌いにならない限り、俺はずっと、そばにいる。
  
 
 
 
 
 
  長きこの想いにピリオドを。
  
  始まった関係に花束を。
  
  手のひらに握り締めていた砂粒はこぼれることを知らずに
  
  いつまでも、この手のひらの中で。
 
 
  
 
  
  END
 
  
 
 
 
  ◆有希がファンクラブ会員に入会しておる、大好きな素敵慎クミ押しっまくりサイトv
  MAKADAM IAN NATU管理人の、なちこ様から慎クミssですーー!!
  
  ◎なちこ様からのコメント
 
  目、疲れてません?大丈夫ですか??(汗)
  無駄を省くという学習能力がまったく無いためこんな長文に…。
  この度はこんな素敵企画に参加させて頂き、恐縮ですっ!
  分かりにくいかと思われますので一応説明しますと
「暴走」したのも「捕獲」されたのも久美子さんだった模様です。
  ヘタレな慎ちゃんでごめんなさい…好きなん(強制終了)
  有希さま、purelyを愛して止まない皆様、お目汚し失礼致しました。
  拙く長々しくどうしようもない文章の中でほんの少しでもシンクミに浸って頂けたのなら幸いですw
 
 
  ◎有希乱入長コメント
 
  あ〜〜〜ヤバイ。なちこちゃんのサイン真剣に欲しいよ。。(大真面目)
  このドラマの続きを見ているような二人の素敵世界観よ〜〜!!ホント素晴らしいの一言です><
  慎ちゃんの心の中や、久美子姐さんの自覚してからの切ないほどの混乱と・・溢れるほどの想い。
  何処を読んでもツボで、どうやったらこんなにも素敵な世界が作り出せるのか!!う〜〜〜文才わけて欲しいよぉぉ!!
  これぞ慎クミ!原点・基本ですよっっ!!このカプなくてはごくせんはありえないですーーっっっ、あー!大好きだー!
  『まだまだ役不足かもしんねぇけどこれからは自分に、そうさせてほしいと切に、思う。』←ココの一文!!!!
  胸キュンなんてもので済ませれないほどに感動しました…エグエグ。慎クミはやっぱり最高、いえ最強ですvv


  慎クミ命、末期患者の有希の愛するなちこちゃんへv

  なちこちゃーーーん、(しがみつきっ)あ〜〜!!有希やっぱりなちこちゃんの書く慎クミ愛してますー!!(命)
  なちこちゃんの今までの全部の作品、全部ツボだもの〜〜!!ホント大好きなのよぉぉ><
  初めて作品を読ませて頂いた時は感動はもちろん、ショックをも受けましたからね(がーんと)何ィ
  こんな風に世界を作り上げる作者様がいるのか〜〜と、一本も十本も取られたかんじで…うぅぅ。
  だから有希が慎クミssを創作する中で、なちこちゃんに洗脳されている箇所が多々あると思いますヨ(日々勉強)
  慎クミ命ななちこちゃんが、浮気症の有希なんぞといつも仲良くして頂いてサ・・企画まで参加して頂けると知った日にゃあ、
  もうそりゃあ・・嬉しいなんてもんじゃなかったですよーーーっっ(大感動)大ファンな私にサインをーーー!!(名前入りでv)
  これからもこんな有希ですが、サイト共々仲良くして下さいねvこの度は本当に有難うございました!
 


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