あの人の笑ってる顔、 怒ってる顔、 泣いてる顔。 どれもあの人らしくていいんだけど、 何かが嫌。 何が??? 何で??? その答えは簡単に見つかる。 自分だけに向けられないから。 みんなに向けている表情だから。 その笑顔、俺だけに向けてというのは、罪ですか―――??? 『 ちょっとひとやすみ、おやすみ。 』 何故か急に悲しくなって。 何故か急に淋しくなって。 何故か急にあの人に会いたくなって。 そう思い、屋上へ向かった。 何故屋上にあの人がいると思ったのか。 それは、俺にもわからない。 只、あの人なら必ず屋上に居る、と思っただけだから。 「いたよ・・・。」 俺は、屋上のドアを開けると同時に言った。 「ん??? あぁ、武田か。 どうしたんだ???」 その人とは―――。 俺等の担任、山口久美子。 通称ヤンクミだったりもする。 「え、だって今放課後じゃないの??? それに、ヤンクミにも会いたかったしー♪」 「ごめん、今なんて言った???」 「別にw」 「変なヤツ。 何か言ったんじゃなかったのかよ。」 「えへへーw」 そう言って、俺はヤンクミの横へ座った。 しばらく続く沈黙。 その沈黙を破ったのが、ヤンクミのこのひと言。 「・・・そうだ!!! 武田、遊ぼうっ!!!」 「・・・・・は!?」 「は!? じゃなくて、ホラ!!!」 ふう、と大きなため息を出した。 そしたら、ヤンクミがちょっと怒った顔をした。 「・・・何するの???」 「う〜〜〜〜ん・・・・・。 そーだ!!! 鬼ごっこやろぅ!!!」 「2人で???」 「そう!!! なかなかハードで面白いと思うけどなぁ???」 「いぃよ〜www じゃぁ、どっちが鬼???」 どんなに嫌がってもやるって決めたらやる人だというヤンクミの性格を知ってるから、 前向きに考えて、笑った。 「じゃぁ、武田!!! 御前鬼な!!!」 「は!? 普通ジャンケンで決めない???」 「いーんだよっ!!! 10数えてから走れよ!!!」 そう言うと、ヤンクミは走っていった。 といっても屋上は狭いから、何処にいるのかは検討つくけど。 「いーち、にー、さーん、よーん、ごー、ろーく、 なーな、はーち、きゅーう、じゅー!!!」 タッ・・・・・ きゃーきゃー騒ぎながら、鬼ごっこをしていた。 なんか、久々にこんなことやった気がする。 隼人や竜、つっちーがいるとぜってーやんねーもんな。 日向とならやる可能性あるけど。 「・・・つ・・・疲れたーーー!!!!!」 「俺もー!!! なんか、こんなに走ったの久々だよ。」 「あぁーーー!!! 本当に疲れたーーー!!!」 「てか、もう5時じゃん!!! 何時間鬼ごっこやってたんだよ・・・。」 そう言って、俺等は座り込む。 「なぁ、ヤンクミ。 そろそろ帰らねーとヤバくね???」 「ふぅー。 そーかも・・・。 ま、いいじゃん???」 そこまで言うと、俺の肩に頭をのせた。 凄く眠たい、という顔をしながら。 「ちょっとひとやすみ、おやすみ。」 ヤンクミは、そのひと言を言って、寝てしまった。 多分、しばらく起きないだろう。 「俺もひとやすみ。」 そう言って、2人で寝た。 俺等は、次の日の朝、隼人たちによって発見された。 もちろん、あのサルワタリ教頭にもこっぴどく怒られた。 「ま、いーじゃん??? 結構楽しかったし。」 「そうか!? じゃぁ、また今度やろーな^^」 「うん♪」 ニコニコしてるうちに、思い出したことが1つ。 何も分かってない4人のうち2人の方を向いて、ひと言。 「あ、そーだ。 隼人っ!!!竜っ!!! 俺、御前等より一歩リードしたから!!!」 「・・・・!!!」 「てゆーか、タケもだったのかよ!?」 「ごめんにゃーw ま、これから宜しくねっ^^」 そして、隼人お決まりのピースを真似てみた。 案の定、 「タケーーーっ!!!」 とかって叫ばれたけど、気にしない。 俺は、普通ににこにこしながら、 何にも分かってないヤンクミの手をひいて、走って逃げた。 これから起こる、壮絶なバトルを想像しながら・・・。 〜END〜 ■■■■■■ 希咲様よりひと言 ■■■■■■ キャーーーーーーーーーッッッ!!!!!! とうとう書いてしまいました念願の小説っ!!!(小説もどきだろ。/蹴/殴 にしても、全っっ然お題と関係のない方向へ向かって行ってしまいましたが・・・。(汗 ヤバイですヤバイですヤバイですy...(強制。 ・・・こ、こんなもんでよろしいのでしょうか??? もし、気に入らないようでしたら捨ててくださって構いませんので。 はい。 自分の情けなさに涙っ!!! でゎ。 希咲 05/05/07 |