01 『 こどもはけっこう、執念ぶかいんだよ 』 















「隼人!それ俺のだよ!」

「煩ぇ!ポッキー一本くらいでごちゃごちゃ言うなよ!」

「駄目なの!」

「残念タケvvもう食っちゃったvv」

何時ものように二人のお菓子の取り合いが始まった。

「非道い〜馬鹿隼人〜(泣)竜〜隼人ってば非道くない??」

そしてタケは何時ものように俺に助けを求めてきた。はぁ・・・

「タケもポッキー一本でそこまで騒ぐなよ」

「竜も敵〜??(泣)」

「まぁ隼人もタケのお菓子とったらどうなるかぐらい分かるだろ」

「俺馬鹿だから分かりませ〜ん。」

はぁ・・・

「お前等本当にガキだなぁ」

そうそう

「・・・って山口!?」

「ぉわっ!ヤンクミ!」

「山口っ!?てめぇ何処から湧いてきた!?」

「矢吹!先生に向かっててめぇは無いだろ!?それに私は普通に出てきてるつもりなんだけど」

「いや普通じゃねぇから」

「そうなのか?」

此奴は俺等の担任。

眼鏡にお下げ、極めつけはジャージ。

そんな女に此処にいる俺含む3人は惚れている。

所謂ライバルってやつ?(聞くな)

「小田切はあ〜ゆ〜喧嘩には入らないんだな?」

「疲れんじゃん。俺ガキじゃねぇし」

「そう言う風に言ううちはお前もまだまだガキだよ。」

「なんだと?」

「ガキだって言ってんだよw」

「俺は少なくとも彼奴等と同類ではねぇよ・・・」

「同類だって。矢吹達よりちょっと静かにしてるだけで。」

「山口・・・・」

唇に触れるだけの軽いキスだけど、彼奴には効果絶大・・・だな

「小田切っ?い、今お前っななな何したっ?」  

「お前が黙らねぇのが悪いんじゃん」

「えっえぇぇ?」

隼人と武には悪いけど山口だけは譲れねぇし。見せつけてやることもできたし?

「竜狡い〜!」

「竜!てめっ何抜け駆けしてんだよ!」

あっ隼人が竜追っかけてった。

てことは今俺チャンスじゃない?

「ヤンクミ!」

「えっ?武田っ??」

俺だってヤンクミのこと好きだもん。

竜なんか口だったんだからこれくらい・・・良いよね?

「武田っお前まで何を!?」

「ん?ほっぺにちゅーvv」

「!?」

「ヤンクミ−−−−分かった?」

ヤンクミの返事も待たずに俺は竜と隼人の所へ走った。

多分混乱してるんじゃない?  



−俺達まだガキなんでしょ?こどもはけっこう、執念深いから。竜も隼人も勿論俺も。欲しいものは絶対手に入れたいのが子供だから。今日はほっぺだけだけど明日から覚悟してね?−













                   *fin*











05/06/11








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